サントリーのビール工場への吟行でした。

サントリーのビール工場への吟行でした。

　　　　　　　　　　2023/05/11

　　　　　　　　　　十河　智

昨日は参加している句会からの吟行でサントリーのビール工場への吟行でした。その前の日まで静岡にいて、この吟行、早い時間の集合でしたので、強行軍で緊張しました。サントリーの周回のバスは時間通りの運行で、待ってくれないと注意書きがあったので。長岡京まで行くのに、主人に車で、高槻まで送ってもらいました。７時すぎに家を出ました。

　暑い日になり、街の人々の装いはもう夏着。枚方高槻間の田んぼには、水が張られていましたが、まだ田植えまではしていません。多分ですが、兼業農家が多いのでしょう。周回のワンマンバスのドライバーは女性、サントリーの関係先何箇所かを回るようです。当たり前なのですが、私若い頃から見ると世の中が少しずつ変わっていったのだとつくづく感じるのです。今は夏木立が爽やかにきりりと緑を湛えて、気持ちいい季節です。

　集団の中で引率されて歩くのが遅れがちになり辛いのもありましたし、若い頃にも、大学の同窓生が勤めていたこともあって、同窓会として見学させてもらったことがあり、工場内のルート見学は参加しませんでした。見える範囲、聞いた範囲で皆さんの見学が終わるまで句作しながらロビーで待っていました。それでも、こうして、できる範囲で吟行に参加するのは楽しい。案内の係の方がもう一人残る私のために来られたのには驚きましたが、まあ保安というか、勝手をされてもという意味合いだろうかと思いました。お庭も整備されていて、気持ちよく待たせていただきました。

　見学前の映像による説明で、水の美味しい場所に、ビール工場は立地する、山崎はそういう場所だと言っていました。古くから酒造の盛んなところだったそうです。私はアルコールは全くだめなのですが、後で飲ませてもらった冷たいお水がとても美味しくて、来たかいがあったと思いました。皆さんのところには、勿論、ビールが置かれていました。私もおつまみの袋をいただきました。長岡京の駅までもどるバス、同じ女性ドライバーの方でした。

　句会場は自治体の施設のようで、広くて雰囲気の良い席でした。少少茂り過ぎの感ありの植込みでしたが、木や草の配置はいいなと思いました。

　お弁当を食べて、一息ついて、句会をしました。私はどうも喋るのは苦手、句会ではしどろもどろになります。こうして書いている方が気楽です。

夏に入る破れジーンズ破れシャツ

田の一畝水張りて待つ日曜日

なよなよとビール一口飲みしゆえ

工場と駅周回のバスドライバー

男女差の無き世となりぬ夏木立

世界最高謳ふビールのサントリー

アルコールアレルギー冷たき水の美味に酔ふ

夏山や古き酒蔵うまき水

プレミアムと標榜見学後のビール