出不精の昨今、よる年波

出不精の昨今、よる年波

          2023/04/17

          十河 智

 

今日もどこにも出ず、一日新聞の日曜版の数独クロスワードなどのパズルとゲームで時間を潰した。スマオの中でもゲームがあり、テレビを見るよりは、頭を使っている感じの暇つぶしである。

 俳句に吟行句会というのがある。気に入った場所で浸り切ることが、本来なので、句会場と開始時間だけ把握しておけば、一人にして貰える。それが今の私の状態にとても都合よくマッチしていて、俳句をやっていてよかったと思う。ただ吟行に入るまで、目的地に着くまでが、気にかかる、吟行で俳句を作るのは、本来の俳句のあり方と思うので、大概参加する方に決めているのだが、それもいつまで続けられるだろうか。

 普段、買い物はスーパーでまとめ買い、車がなければできない暮らし方をしている。生活が単調にならない様に、買い物に行かない日も、日に一度はどこか外に出て、喫茶店でのお茶の時間を持ったりしている。買い物に行った日は、そのスーパーの自販機コーヒーを買って、そこのコーナーで紙コップ一杯のゆっくり飲んでから帰るようになった。あちこち移動せずに、という、選択の結果である。このスーパーの自販機、美味しいコーヒーを淹れてくれる。

 FBで、山羊のお友達、うしお君がなくなったと少し前に知った。偶然パン屋さんの駐車場で、車で来ていたうしお君に一度だけ会ったことがあり、優しいおとなしいうしお君がとても懐かしく、残念で寂しい。とても大事に世話をしておられた緒方さんのさぞかしおつらいことだろうとお察し申し上げて、乗り越えられんことをお祈りしている。

 さあ、私も、コロナ禍、よる年波を跳ね除け、元気百倍を取り戻そう。散歩したりを復活してみようか。

 

駆け抜ける救急隊員花は葉に

葉桜や駅のベンチに風を受け

花は葉に視線は空の蒼に向き

スーパーの自販機コーヒー朧中

うしおくん逝きしと聞きぬ桜吹雪 

辛夷咲くお寺まででも歩こうか