句帖を拾ふ(2022/06)
2022/07/01
十河 智
1
俳句スクエア交流広場
梅雨寒し順応出来ぬ気温の差
rainy season chill ;
low adaptability to a huge temperature
gap
2
里人への祝婚歌
世に一つ結びし縁風薫る
3
[俳句大学 席題一句]by 野島正則
💚2022年6月第1週〜
席題で一句〜
梅雨晴(つゆばれ)「夏-天文」
① 基本季語=梅雨晴(つゆばれ)
② 傍題季語=五月晴(さつきばれ) 梅雨晴間(つゆはれま)
梅雨晴間野の草花のあれこれを
五月晴坂道上り寺の門
雲白く空も光れる梅雨晴間
梅雨晴間石を積み置く石工房
海の辺の道筋を採る五月晴
4
💚2022年6月第2週
〜席題で一句〜
鵜飼(うかひ)「夏-生活」
① 基本季語=鵜飼(うかひ)
② 傍題季語=鵜匠(うじょう《うじやう》) 鵜遣(うつかい《うつかひ》) 鵜縄(うなわ《うなは》) 荒鵜(あらう) 疲れ鵜(つかれう) 鵜籠(うかご) 鵜舟(うぶね) 鵜篝(うかがり)鵜飼火(うかいび《うかひび》)鵜舟(うぶね)鵜松明(うたいまつ)徒歩鵜(かちう)鵜川(うかわ《うかは》)
鵜飼川昼間の荒び夜の幽玄
鵜飼川岐阜城の山赤きバス
宇治川に治水のダムや鵜飼舟
増水の川や待機の鵜と鵜匠
鵜遣ひや男女共同参画の
5
2022年 6月 第4週 テーマで一句 *出題された「テーマ」の句のみ投句してください。
千秋さん=「心」の字の読み込み。秋子さん=「青春」。文字の読み込みでも、青春からの発想です、青春の文字を読み込まなくてもOKとします。揚子さん=「怪」。 怪からの発想です、怪の文字を読み込まなくてもOKとします。
心配をする娘をり梅雨菌
再訪の青春の地の青嶺かな
老人の青春切符閑古鳥
会心のホームランなり夏の富士
妖怪とお化けの違ひ足を見よ