寝屋川市薬剤師会「第33回 くすりと健康展」

寝屋川市薬剤師会「第33回 くすりと健康展」
         2019/11/18
         十河智

 11月9日、寝屋川市薬剤師会は、「第33回 くすりと健康展」を開催しました。

 薬剤師会では、前日の8日に準備に行きました。会場は市民ホールなので、この日は、大人のピアノ発表会があったようで、終わった後の華やぎが、ロビーに漂っていました。そんなわけで、準備ははかどらず、当日開場の前に持ち越しました。あたふたと忙しい当日の朝でした。

 今年は、寝屋川市中核市となり、保健所が府から独立したのを機に、寝屋川市の事業「ワガヤネヤガワ健康フェスタ」と共催になりました。

 講演も、午前「フレイル予防で健康長寿!食事とトレーニングの実践」(講師: 金華蓮氏)と午後「尿を測れば伸ばせる健康寿命」(講師: 家森幸男氏)二本立てになり、盛大でした。
 午前は、健康で長生き=健康寿命を伸ばす、このための食事とトレーニング実践論。
 午後は、私も聞きに行きました。講師の先生が、日本や世界各地で、地域の食生活の裏付けとして住民の尿中の成分からのデータを採り、地域に多い死亡原因の疾患との関係や、継続的に食生活を変えることと病気の発現の関係を調べ、改善されたかどうかの客観的判断をするという研究をされています。蓄積されたデータを活用して、参加者を募り、尿の採取・成分分析をした人が、食事の現状と改善点を理解し、病を防ぎ、健康に過ごすことができる。
 その結果、研究がさらにデータを積み重ね精度を高くし、病気をしない健康な老後を送る人が増え、国の総医療費が下がる。そういう三方特になる研究に参加しませんか?という市民に向けてのアピールでした。 一般市民に向けて参加を呼び掛けるものでした。簡単な蓄尿採尿装置で、試料を採取し、分析させてもらうシステムを、構築されようとしています。

 この「くすりと健康展」も回を重ねることで、市民のリピーターも増えています。あちこちで、掛かり付け薬局の薬剤師と挨拶する市民の方も見かけました。毎年、ということの成果でしょうか。

 薬・健康に関する五七五(俳句、川柳)も、小、中学生、一般と、多くの応募がありました。優秀作がロビーに展示され、表彰されました。

 講演には、三百人ずつくらい入ったと報告がありました。

 講演前や後に、

▽薬局で扱う様々な検査機器での簡易な血糖値や血圧、ストレス度測定のデモンストレーションや、くすりの相談など薬剤師会設置のブース
献血車での献血
▽薬物乱用防止など、保健所が行うキャンペーン
▽市の行う国民健康保険ジェネリック医薬品への移行キャンペーン

 など、それぞれの取り組みを市民に向けてアピールし、回ってもらいます。

 子供によくわかる展示と遊びもコーナーを設置、職業体験の子供調剤薬局も開設し、ここは大人気でした。

芸術の秋華やかにピアノ発表会
終演と準備交錯秋の夕暮れ
馬肥ゆる「くすりと健康展」準備
三十三回満ち欠けありて今日の月
五七五のテーマは「くすり」冬に入る
冬暖か真剣こども薬剤師