百周年と縁ということ

百周年と縁ということ
         2019/05/07

つい最近京大の花山天文台という施設が百年で閉鎖されるという記事を見ていた。一度しか行ったことがないのだが、山科へ京都から抜けるときは思い出していたところである。その施設が閉鎖されるときいて少し感慨に耽っていた。
 何日かして、ある企業の寄付により、その花山天文台の一定期間の存続が決まったという。
 企業の名前に驚いた。香川に本社のある、「タダノ」、創立百周年の記念事業としての寄付だという。小さい頃、産業がない香川、といわれ、若者は皆、都会へ都会へと流れていた。香川で起業しても、成長すると本社を大都市へ移す会社が多かった。
 タダノはずっと香川だったんだ、とこれも少し感激だった。
 生まれ故郷の会社が、母校の施設に寄付してくれる、なにか嬉しい気になるニュースであった。

春の星百周年の天文台
百周年記念の寄付や瀬戸の春  十河智