道の駅ふたかみパーク當麻、そして二人展

道の駅ふたかみパーク當麻、そして二人展

        2021/04/11

        十河 智

 

 四月に入り、コロナがぶり返してきました。まん延防止措置というのが取られ始めるようですので、昨日一ヶ月ぶりに、お花を買いに道の駅ふたかみパーク當麻に行ってきました。

 ちょうど、當麻寺近くでやっていらっしゃる、前にも行った陶芸家、よしむらももえさんと、ご主人の画家、篠原滋生さんの、ご夫妻での陶と絵の二人展にも寄る予定です。ご主人さまの絵は抽象画で、私には難しいのですが、その前に立つと、何かが起きるのではないかと感ずるものはあるのです。頂いたご縁で、芸術に間近で接することができるのはとても嬉しい。

 

 お昼ごはんは家で済ませ、二時頃出発。柏原から近鉄の線路沿い、大学や学校の続く山道は、季節を感じられる大好きなドライブコースです。主人が運転しろとよく言うのですが、ここは俳句を作るときなので、なかなか変わってあげられません。

 

桜蕊まだ木に在りて燻りて

山道のアップダウンに見る残花

大学は入学の頃コロナ禍の

駘蕩を近鉄特急突き抜けて 

 

 道の駅は、まさかの駐車場満杯。土曜日だったので、二上山のハイキングの人も多かったよう。レストランは終わっていましたが、自販機やアイスクリーム売り場はいっぱいでした。

 お花は百合と菊が多く、ちょうど良い季節感のある材料を選べませんでしたが、春の終り、夏のはじめをテーマにチョイスしました。

 道の駅繋がりが、あるのでしょうか。いつもはなかった、普段愛用のふるさと香川のメーカーのだし醤油があるのです。うちでは、必須で取り寄せているのですが、デパートなどではこれまでも置いてあるようでした。思い付いて、展覧会をしている、ももえさんにお土産にすることにしました。売っていることが嬉しくて、買いたくなった、というのがホントのところです。

 

野遊びに出て来し人の道の駅

燕円舞畑地の端の道の駅

百合ばかり期待に沿はぬ花売場

蜃気楼奈良にふるさとだし醤油 

 

 當麻寺へ行って、展覧会場への一角細い道へは入り辛かったので、いつもの無人の駐車場へ置いて、少し歩きました。角を一つ回ったところの古民家がカフェと画廊になっていて、ゆっくり見ることができました。

 篠原さんの絵も、前のスツールにかけて、一つずつ見ました。大作ばかりでした。ピンクの入った作品に、心が動きます。かなり見つめていました。

 偶然買うことになっただし醤油だと打ち明けて、お土産を渡して、外に出ました。

 画廊の前から、當麻寺に入り、広場を抜けて、階段を降りると、駐車場に出ます。當麻寺に来ると、寄る茶店で、主人はぜんざい、私は飴湯をいただきました。少し寒く感じていたので、ごちそうになりました。

 柿の葉寿司は売り切れていて、二人ほどお客さんをがっかりさせていました。壁には、さだまさしのサイン色紙があるのに気づき、主人が聞いていました。何回か来て、二回めのときに書いてもらったと言っていました。よくわかる柔らかく温かいサインでした。

 

陽炎や五百円駐車場無人

當麻寺の麓に春の水光る

春野ゆくカフエの夫妻の二人展

春光に映ゆる陶器の海の青

イメージに春のビームを受け取りぬ

ぜんざいと飴湯春寒當麻にて

さだまさしサインの色紙あたたかし  

 

 帰るのが四時過ぎになりました。柏原市内、外環までが、混んで、渋滞が多く、時間がかかりました。両側に古墳が多い道で、こんもりしていたら古墳というところです。

 

晩春の百舌鳥古市古墳群

古草や古墳に家のあるところ

春の川整備の古墳駐車場

春夕日古墳に隣る墓地包み   

 

 外環、170号線も混んでいて、帰り着く頃は少し暗くなってしまいました。

 

花は葉に並木道はや黄昏れて