合間に気楽に読めた本二冊

合間に気楽に読めた本二冊。
           2019/04/28

俳句と化学、どちらも私が深く入り込んだ分野の紹介の本である。そしてどちらも借り物で、そのとき限りの本である。

角谷昌子著「俳句の水脈を求めて」

  俳句の方は句会で貸してもらったもの。著名な俳人たちの目指した物をその生き方、俳句とともに紹介している。田中裕明、飯島晴う[ ]子、藤田湘子、永田耕衣金子兜太などよく知る人も、佐藤鬼房、三橋敏雄、村越化石など、ほとんど知らない人もいて、それぞれに面白かった。

上杉志成著「京都大学イデアが湧いてくる講義ーサイエンスの発想法」 

 京大の授業の本は、薬学の友人が、仲間内で回し読みしているもの。大学院の一年生向けらしく、発想はどこにあるかを宿題を通じて演習を交えながら、実際に成功した大発見がどうして発想されたかの紹介にもなっている。書いてある内容は、ノーベル賞ものの事柄ばかりなので、周知のこと、
案外さらっと読み切れた。

             十河智