ヤフーの引っ越しとIT 難民の私 2019/03/05

ヤフーの引っ越しとIT 難民の私 2019/03/05

 最近、閲覧したり、投稿しているサイトが、大元の提供業者の都合で閉鎖の憂き目に逢い、引っ越しを余儀無くされるのを、二ヶ所見ていた。
 それが我が身に降りかかった。ヤフーのブログを閉鎖すると通告があった。もう二十年くらい、途中からは、FBと併用で、短文や俳句、読後感想、旅日記を発表する場所にしていた。私には、書いて置くことに意味があるので、ひっそりとこういう場所があることが、いい具合であった。思い出したときに、すぐに探して読み返せる、インターネットはとても便利で、たまには人に読んで貰える、こんないいことはないと思っていた。
 年月を重ねており、個人ながら相当な量がある。引っ越しなど考えるのもしんどい。印字しても残しているので、引っ越さないかもしれない。
 今、他の方のサイトを閲覧するために登録しておいた二つのところに試しにブログを立ち上げたが、ヤフーの便利さはないように思う。慣れるだろうか。

 思えば、まずコンピュータ。
 職場に電子計算機なるものが来て、腫れ物にさわるように扱われていた。それが瞬く間に小型化し、その辺に放って置かれるものになっていった。
 結婚した頃、SHARPマイコンというおもちゃのようなものをだした。手作りでゲームを作る、なんかが説明書に書いてあった気がする。その後、ゲーム用のカセットが入るパソコン、日立のラップトップ、富士通のデスクトップと最後、今はノートパソコン。何台買っただろう。
 OS が変わる度に、仕様が合わないといって、買わないといけなかった。便利で使い良くなっていったが、実のところ付いていけず、振り回された。
 今度、windows 10 が入ったものを買ったが、もう自分で設定する気力が失せた。数々の契約書やID 、パスワードなど用意するのにも時間がかかる、もう少しなのだが、新品を開け、新OSを設定して、使えるようにするのがしんどい。今回は業者に頼ってしまった。梱包は解くなと言われ、2万5千円買ったときに上乗せ、先払いだった。保証がどうのこうのと色々それ以上の上乗せ分を言われたが、今までそれの恩恵を受けたことがないので、保証の保険は止めた。

 この他にも、発展の過程で、インターネットプロバイダーや、携帯電話会社なども、合併に継ぐ合併があった。私の場合、メールアドレスを変えずにすんだが、相手がそれを変えていて連絡不能になることもよくあった。

 変化が早すぎる。

 平成を振り替える番組で、二十年、三十年前、夢物語であったことが、今現実であることを取り上げていた。
 IT 長者が話題に挙げられたりして、勝ち組と言われているが、私は、産業革命で囲い込まれた農民の気分だ。
 
 3月からは、別のサイトでブログを上げている。すこし使いなれた。だが、無料でやろうとすると、機能で制限を掛けられ、有料ではありませんと、有料へ誘導しようとする。ヤフーからの引っ越しをするかどうかは手順が公表されてから決めるが、新しい場所で、始めるのは早い方がいいと思ったので。ただ引っ越し先のサイトでもシステムの変更で、つい最近サイト内でデータの引っ越しを強制されていたようだ。ヤフーの通告と同じ告知が目に入る。期限は既に終わっていた。
 多くのIT 弱者避難民や犠牲者の存在を想像できる。
 ヤフーのブログを通じて連絡のとれた友人がいてお互いの読者であった。彼女はどうするのだろう。自分のことで精一杯なので、今ごろになって、気になっている。
 Windows 10 も、設定を終えて、レクチャーを受けて、少し安心して使い始めた。これを機会に一太郎もバージョンアップした。
 もうこれが最後だと、まだ懲りずにそう思っている。
 
朧中パソコンから町消えて
芽生よりやつと育ちし成木かな
春の闇ブログを持ちてさ迷へり
春耕の民囲まれし昔あり
北窓を開きWindows10開く
春風や生きて行かうか新時代  十河智