引田雛祭り2019

引田雛祭り2019  (2019/03/04)

何故かここ引田の雛祭りが気に入って、今年はついでではなく、それを目掛けて出て行った。
 引田駅と駐車場、会場の通りなど色々な場所に、地域の人達が、案内所や、バザー、それに遍路道にふさわしくお接待まで、よくわかる同じ色のウインドブレーカーで、参加して、いかにも地域総出で運営している。この服の人に聞くと、通りでも讃岐訛りで、詳しく案内してくれる。
 お雛様も紙雛から豪華絢爛なものまで、およそ六十の展示場所があった。
歴史ある古いもの。主婦やこどもの手作りのもの。その家の何代もの内裏雛を見せているところ。お花や店主の収集したブリキのおもちゃを脇に並べて見せるところ。古い町の歴史とともに、家が残り、商売が続いている、そんなお店のショーウィンドーや店の間の一角に雛壇が設けられていて、不思議な空間識を覚えるのだ。
 駐車場は満杯で、引田駅から人が降りてくる。こども連れも多いが、昔を懐かしむ老人、本格的なカメラを肩からかけた男性や、スマホで写真を取る若い人のグループがいたりする。両端にイベントができるお寺と市のホールがあり、こどもたちの和太鼓演奏をやっていたので、楽しませてもらった。一時間後には、こども歌舞伎もあると口上とお練りもあったが、時間が遅くなるので、本番は見ないで、帰った。
 と言っても、帰ってきたのは高松、実家に泊まっているのだが。

雛祭引田の駅に案内所
雛の家北前船の着く港
雛人形江戸の中期といふは何時
ひなまつり旗の横にて協力金
手作りの紙雛保育園児たち
お接待ここは讃岐の遍路道
洋装店のマネキン二体雛飾る
雛の日や町の郵便局休み
醤油屋の店の間雛と醤油樽
雛の日のこども歌舞伎や口上す
歴代のお内裏様とお雛様
ここに来てやつぱり讃岐弁温し  十河智