通信句会の人たちと、初お目見え。
2023/03.05
十河 智
ゆう通信句会という句会に長年参加している。田中裕明さんの「ゆう」が終わってから、流れで始まった通信句会であったが、もう時が経ち、人も入れ替わりもあって、事情を知らない人たちもいる。最近お世話、取り纏めをしてくださっていた方が、「80歳に達し、奥様も車椅子生活になったので。」と、若い60代の人にバトンタッチされた。私達はもう70半ば、80歳以上の方たちも大勢、故に、あと5年と期限を定めて、ひきうけてもらった。ありがたいことだ。
新しく引き受けてくれた人が、出張で関西に来るので、日頃通信だけであったことがない人たちなので会っておきたいと、召集を掛けてくれた。
関西の人たちだけ、5人が集まって、京都の公的な施設のレストランと会議室を借りての句会を行なった。和気藹藹と楽しい句会であった。
(わたしの出句)
鴨川の桜飛び飛び二人連れ
合格者張り出されゆく春寒し 1点
稜線をなぞる電線春霞 2点
菜の花やアマゾンのビル巨大なる
大粒の奈良の苺をひとかぶり
(選句)
【十河 智選】
塀越しの梅に青空あるばかり 雅代
にしんそば店の小暗き春灯 冬華
山笑ふはじめて集ふ文の友 章二
代々の遺影の並ぶ雛の間 章二
鳥帰る雲一つなき城の空 史子
大試験父の形見の腕時計 章二