「芭蕉百句」五島高資著を読みました。
2022/03/08
十河 智
五島高資先生の「芭蕉百句」をお贈りいただき、読ませていただきました。
一句ずつの英訳、それも英語俳句(HAIKU)の型に整えられた、余韻がまさに俳句そのものである訳が、添えられていて、芭蕉を日本語でなく英語で知っていた人たちにも、新鮮で、これが俳句というものかとわかってもらえるのではないだろうか。
英語で俳句を作る試みを、実は私もやっているのだが、どうしても言いすぎているように思ってしまう。拙い実力では、語彙(楚辞)を選び間違って、原句からかけ離れる訳になってしまうと感じることもよく起きる。
この本の英訳は、ほどよく、バランスが取れている。よく知る芭蕉の句であるので、この省略の聞いた英語のHAIKUの味わいに感動する。
何度も捲ってみたくなる一冊である。
十河 智
古池や蛙飛こむ水の音 芭蕉
Old pond ー
a frog jumped into
the sound of water Basho