花を活ける暮し
2022/01/28
十河 智
一
〈1月16日〉
松を取り払い、花を生け替えました。
スーパーでカジュアルパックというのを2束ずつ3種類買いました。
ブプレリューム、コワニー、というのは、耳慣れなくて調べました。やはり素材で生けると言うものの、名前と物を一致させることは、必要だと思います。
ブプレリュームは、セリ科の花。コワニーはアリウムコワニーが本当で、ネギ科。
女正月晴れ着のやうにグラジオラス
ブプレリュームセリ科ださうな冬座敷
アリウムコワニー春を急ぐや花売場
寒菊や引き締めの白大きめに
青瓷にも黒き陶にも明日の春
二
〈1月28日〉
寒菊(雪見草)
*買い足し
スプレーマム(オレンジ色、マレーシア)
小菊色セット(赤紫、白、黄色)
*前回分
カーネション、デンファレ、スプレーマム、スプレーカーネーション、ブプレリューム、アリウムコワニー
買い足した菊と前回の花材、ドライフラワー気味のブプレリューム、アリウムコワニーとカーネションで生けました。
前回、10日前に生けた花の、デンファレとグラジオラスは流石に駄目でしたが、他の花はまだまだ綺麗で使えそうだったので、水揚げし、傷んだところを除いて再利用。白と緑が残っていたので、色を付け加えるために、菊を買い足しました。ちょっと変わったオレンジ色に手が出たのですが、これがマレーシア産だとわかって、また世の中が進歩したのを感じました。どう輸入されているのか、とても生き生きしていて書いてないとわからないと思います。
寒中を飾り切りけり水切りす
寒の水ブプレリュームの細き茎
国境を冬空を超えスプレーマム
花生けに雪のアリウムコワニーを
寒菊のオレンジ色の豪奢かな