清水港の「河岸の市 まぐろ館」へ
2021/11/25
十河 智
目が覚める冬の青空富士の山
冬ざれの人の世富士の慈愛かな
24日は娘と親子3人で、清水港の河岸の市でお昼を食べようと、行くことにした。
案外人が多かった。特に目立つのは山梨ナンバー。
「君は太平洋を見たか、僕は日本海が見たい」
中部横断自動車道の早期実現のスローガンらしく、山梨県と静岡県は、最近繋がり、23日には私達が山梨の南アルプス市に出向いた。
娘が言うには、その逆に、海無し県から海の幸を食べに来ている。今更ながら、当たり前すぎるが、道が通じるというのはこういうことなのだと実感した。
清水港の河岸の市、いちば館はしまっていた。休みだった。が、食事のできるまぐろ館は営業していて、ラッキーだった。
一通り巡り歩いて、二階の店の清水港を見渡せる窓際に陣取った。
夫婦で一人前のランチで鮪。単品の鯵のフライ。いつもの注文の仕方である。ご飯を少なめと言っても結構多く、この方法が一番残さない。よく気のつく店員が、小分けの皿を置いてくれ、味噌汁もサービスしてくれた。(実は私は味噌汁はいらないのだが、これはいただいた。)
風が強く、港内に波が少し高かった。客の2人だけ乗った三保行き遊覧船が出ていった。向こうの港の埠頭に大きな白い船。遊覧船が出ていくと、水面にたくさん浮きが漂っているように見えた。それが突然羽撃いて飛んでいった。鳥だったのか。
今日も富士山を撮った。
清水港
はごろもの缶詰のロゴ冬の雲
突然に浮き水鳥と化し飛翔
北吹くや清水港より船が出る
冬港全貌河岸の市(かしのいち)二階
まぐろ館運良く開いてゐて鮪
目が覚める冬の青空富士の山
冬ざれの人の世富士の慈愛かな