2年ぶりの帰郷

2年ぶりの帰郷

        2021/11/03

        十河 智

 

 およそ2年ぶりくらいに高松へ帰っています。
 コロナ禍がこんなに続くとは、思っても見なかったし、月日があっという間に過ぎていたのにも驚いています。
 短い時間ですが、絶対に帰ろうと、思っていました。義理の叔父が亡くなっていましたし、私達だって、いつまで車に乗っていられるか、引いては生きていられるか、だと思います。
 最後は静岡で娘の世話になりたいな、と思うので、なおさら、高松は、帰るたびに見納めのつもりです。
 今回は2泊3日。夫婦の弟たちと会うためだけです。ほんのちょっとの会話ですが、ほっとしています。
 今日は、主人の弟夫婦と昼にうどんを食べに行き、材木屋の広い店の片隅で主人が持ってきた図面で、兄弟でなにか作り出しました。何かは知らないけれど、できたものを車に積んで、別れました。
 それから、いつも行くルーブというケーキ屋の喫茶に行きました。消毒とかマスクは続いているのですが、うどん屋もケーキ屋も普段通りの繁盛ぶりでした。香川の新規感染者は0が続いていると弟が言っていました。
 それから、33キロ走るので主人はちょっと渋りましたが、満濃の池にドライブしました。小学校の遠足以来です、ここに来たのは。
 秋晴れで、水がきれいで、気持ちよかったです。これでも山の中、香川の山はどこもこんな感じなのです。池を見ただけで満足して帰ると、泊まらせて貰っている私の実家で、森林公園によらずに帰ったのかと弟たちに笑われました。コスモスは終わっているが、コキアが見頃になっているらしいです。
 まあいいじゃないですか。「水の秋」と「秋澄む」と、満喫できました。
 明日は大阪に帰ります。

 


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久方の瀬戸の夕霧故郷は
兄弟で木つ端細工や秋うらら
秋の昼少し行列にてうどん
ケーキ選ぶショーケースにも秋の色
秋の雲追ひかけるかに奥山へ
満濃池四方に水の秋及び