句会と句友

句会と句友

  2023/07/13

  十河 智

 

昨日は句会があった。私は年長者の方だが、それでも現役引退した世代の人たちばかりの句会である。

 大山崎ふるさとセンターという、枚方の対岸にある会場まで、行き帰り電車・バスを乗り継いで行く。まあ、私一人というわけでもなく、かなり広範囲から集まって来ているようだ。A4一枚分の句会報があるのみで、句会後に、流れて居酒屋で食事をするが、これもお互いを知るには、テーブルが別れていて、十分に、とことんというわけではない。最近頓に感じる衰え、老い、皆が知り合いになり親しくなるときまで、私はこの集りに来ているだろうか。少し不安が過る。

 

(投句)

 

夏草や人手不足のレストラン

汗拭首に巻き付け犬を連れ

夏の風偶に大きく招き入れ

はるばると入道雲を見て来たり

炎天やいつか来られぬ日とならむ 3点

 

(句会への往復での吟)

 

往路

 

夏休み遊園地に子ら戻る

熱中症予防呼び掛けワイドショー

句帳良しペットボトルのお茶も良し

夏の雲枚方高槻繋ぐバス

炎昼やコロナ禍マスク外されて   

 

帰路

 

ヒオウギや添へたる花の二三輪

ロビーまでクーラーの効き公民館

夏草やガード下やら花壇脇

自転車のサドルを濡らす青時雨

十人の句会居酒屋ビールまで