インターネットの時代はストレスが多い。

　　　　　　　　2022/06/07

　　　　　　　　十河　智

　長年使っていたメールアドレスに、金銭を要求する変な脅迫文が送られてきた。受信拒否にしたが、このアドレスを廃止することにした。もうインターネットがまだ赤ん坊のような頃から利用してきたプロバイダーであって、少々名残惜しいのだが、こんなメールに悩まされたくはないので、決めた。

　いざ実行に移すとなると、厄介なものだった。このメールで繋がる関係先の登録を別のアドレスの変更することから始めた。思い出すところ、心当たりあるところ、考え尽くして消去したり、変更したりしたが、まだまだあるかも知れない。買い物サイトなどは放っておく。次の機会には、新規で登録すればいい。

　大元のプロバイダーとの会員登録を廃止したので、このアドレスでメールが向こうから来ることはないのだが、連絡漏れで不義理をする可能性もある。友人知人とは、別のメールアドレスと通じあえるようにした。

　こういうネットやメールのことは、相手の方が上手なので、怖い。どこから個人情報が漏れるのだろうか。

　便利で深くわからないままに使っているが、私達の年代は似たり寄ったり、お互いに問うことはできない。友人が、メールから一段登り、フェイスブックやインスタグラムにデビューしたと言うので聞けば、だいたいご主人や息子に最初はやってもらったと答える。自力で辿辿しくフェイスブックを開設したけれど、私も組織図のようなものは知らない。無料だから、友達につながるからと聞いて、利用している。

　有料でブログを開設して長い。ここの連絡用メールも変更しなければと思った。その場面まで行きつくのに時間がかかったが、無事変えることができた。時代についていくのはストレスが大きい。

夏雲や素知らぬ振りで日向雨

はたた神の脅迫メール一通来

アドレスを閉づるに明ける熱帯夜

我が生の百年ありや地震出水

ユーチューブメールも時代木下闇　　　