電車で日展へ出掛けました。
2021/03/13
十河 智
一昨日になりますが、電車ででかけました。
主人が習っている陶芸の先生から、日展の招待券が届いていたので。
東寝屋川駅、改、寝屋川公園駅になって、ほぼ一年。まだ慣れません、聞き逃して次の駅まで行ったこともあります。この地域も府立寝屋川公園の整備もほぼ終わり、市域は目下再開発中なのです。前市長が、駅名変更を推進して、この名前になったのですが、すぐにコロナ禍に突入、寝屋川マラソンの最寄り駅として、近隣に大お披露目のはずが去年は中止、今年も駄目のようです。それで、地元の私達にももう一つ入っていないのです。
寝屋川公園駅は、谷底がホームです。見上げる空が遠くて、ちょっと魅力ある視界があって、私は好きです。
ここから京橋、京橋から環状線で天王寺へ行きます。案外便利で近い気がします。京橋の駅も、乗り換えの際歩く距離が少ないように改造中で、便利になりました。
緊急事態宣言が一部緩和されて、天王寺駅なども、人は多く感じました。
テンシバ広場は、一年前、出来たての時以来ですが、子供のための施設や飲食店が増えているようでした。子供連れや若い人たちが多かった。子供を連れた人は恐竜のところで止まり、それから動物園へ行くみたいでした。間を縫って市立美術館へ急ぎました。最後の最後、階段がしんどかった。入った途端のロビーで吸入して休みました。主人とは、ペースと興味が違うので、此処で時間を約束して、別に回ることにしました。わたしはゆっくり休みながらでないと行動できないので、一人がいいのです。
彫刻の立像は印象に残っています。
写真が許されているらしく、スマホやカメラを構えている人がいます。最近たまにこういうところがあります。入り口に著作権や肖像権に留意するよう注意がありました。
洋画は、画面の中に陽射しがあり、それぞれの違う世界に飛び込んでいく入り口のようでした。どこでもドアってこれもそうかなと、今年はそう思ってしまいました。外の世界が潜在的に恋しかったのかもしれません。
日本画は静寂で、日差しは弱く、暗い気分が漂っていました。こういう大きな展覧会にも、その時が反映されて、流行が生まれるのかもと思いました。
書では、今習っている、仮名散らしの作品を、力試しに読んでみたり、漢字をじっくり眺めたり、かなりゆっくり楽しみました。会場がいつもの年よりゆったりとした設営になっています。出品数も少なく抑えているように思いました。
工芸の展示室では、時間が迫っていて、先生の作品を主に鑑賞して、ロビーに出てきました。
またテンシバを抜けて逆に天王寺駅へ。KOBE、と同じく、OSAKA、がありました。インスタ映えって言うスポットですかね。でも神戸は後は海。ここは人通りのある芝生広場。写真を撮る人より、子どもたちが登って遊んでいました。
何かで詰まっていると距離を感じなくて、去年よりも駅が近い感じがしました。でも主人が先へ行っては待ってくれてます。仕方ないですね、こうやってでも遊ばないと。
寝屋川公園駅で、再開発でイズミヤが去って、新しくできたスーパーで夕飯を買います。ここは2回め、前よりも品が揃ってきてました。魚が案外いいなと思っていたので、その日も、刺し身数種を選んで海鮮丼にしました。
他愛もないよくある夫婦二人の一日でした。でも歩いたので、次の日はぐったりです。
晴晴と春でありけり空と雲
日展へ緊急事態明けて春
テンシバの恐竜呻く春半ば
芝青む子連れの人の動物園
春の芝久し振りなる逢瀬かと
十歩き五を休むとや春の空
立像の存在感よ白木蓮
工芸の極みたらむや紫木蓮
ぎこちなく読む仮名書かな初燕
日の中に白木蓮の伸びやかに
紫木蓮控えめに立つ日陰かな
快速の乗り継ぐ電車春うらら
春の夕再開発の新スーパー
かんたんに海鮮丼や蛍烏賊