負担に思わず、邪魔にもならず。 2019/04/10
俳句も色々なところをさすらいながら、三十年ほどやってきた。
実人生(?)にも大きな変遷を経験しつつ、いつも脇には俳句があった。負担にも思わず、邪魔にもならず、ただ、自分の表現の一部として出てくる俳句を書き留めて、そのときどきの、縁あるところに投稿してきた。気まぐれと、またやむを得ない事情から、離れた結社ではあったが、俳句の世界は狭い。数年、数十年を経て、再会が起こりうる。
俳句四季2019年04月号投句欄で、加藤耕子さんに佳作に採っていただけた。
群青のほどよき空よ月冴ゆる 十河智
選者を指定しなかったので、こちらに回ったようだが、加藤耕子さんは、俳句を始めた頃に投稿した「耕」主宰、英語の俳句誌「Ko」と二本立ての結社で、私の英語俳句をやってみたいという思いに合致していて所属していた。
ただ、その頃藤田湘子主宰の俳句がとても好きで「鷹」にも入ることにした。「鷹」には、そのころから、主宰以外の同人に、私が読みたくなる俳句作家たちが、目白押しだった。
俳句はそれほど多作ではなかったし、どちらかに絞りたくて、「鷹」を選んだ。
「ゆう」を紹介され、そちらに移ったが、「鷹」で私は鑑賞するたのしさを知ったように思う。
「ゆう」は、主宰も若いし、死ぬまでくらいに思っていたがそうはならなかった。いくつかの句会に別れ、神戸洛句会に毎月通った。高齢化により解散した。より近い麦笛句会に移った。
仕事に熱中している間も、パソコンに馴染むようになり、「俳句スクエア」に、投稿開始した。と同時くらいに、旅で得た俳句は同行者に短い文章と共に添えて、送ってあげることをし始めた。これをブログに残してきた。今も続けている形が、できてきた。
つい最近は、現在の「鷹」の方たちと、SNS を通じてお友だちになったし、他のルートでも重ねて繋がっていたりする。その他の多くの俳句の友達ができて喜んでいる。
あれもこれも俳句を続けて得たご縁であろうと思っている。
俳句大学には、Haiku Column で、英語俳句を再びやることになるとは思ってもいないときに入ったが、何か道が開けたように、好きな英語で俳句を作ってみるようになった。
私の俳句人生も面白いものだ。
十河智