篠原滋生・よしむらももえ二人展、そして「ハーベストの丘」

篠原滋生・よしむらももえ二人展、

   そして「ハーベストの丘

        2022/10/01

        十河 智

 

 昨日は九月尽、生駒の小さな画廊「宗」でやっている、お友達ご夫妻の篠原滋生さん、よしむらももえさんの「陶と絵の二人展」を、少し早めの10時に家を出て、11時の開場と同時に入るつもりで、家を出た。行路、時間がかかり、途中で、お疲れを癒やしてもらおうと手土産にケーキを買っていったのがあって、予定どおりにはいかなかったが、お昼前には会場に着けた。少し小高いところにあるおうちがギャラリーになっている。車でないと行けないので、またしても高齢者運転問題が脳裏を過る。この楽しみも運転できるうちなのだ。

 篠原滋生さんの絵は独特の手法で、造形も合わさった絵である。色の重なり具合と布の最終的な落ち着き方が、見るものに、普段のさほど気にしていない感情の揺れを思い出させたりする。

 ももえさんの海の蒼。やはりいい色である。この度の出品作にかなり大きい花瓶もあった。こういう花瓶に活けられる腕があればと思うが、ない。華やかなパーティー会場などの一角を飾る、またはテレビのニュースキャスターやトーク番組司会者の後にある、そんなお花を活けてあげたい花瓶だった。

 用途を感じる陶器というのは大事と私は思っている。暮らしに使うという本来、本質が、根本だとも思っているのだ。ちょうどいい水盤か花瓶があれば、買わして貰って、いつかわたしも、海の蒼、鱗の模様、難しそうだが、花を活けて挑戦したい。

 ももえさんは猫もテーマの一つらしく、色色かわいい小物も置いてあった。多分、猫を描いているときは猫が可愛いい、お魚を描いているときはお魚が可愛いいのだ。いつもわたしは猫が魚を食べるところまで、想像が行ってしまうので、また思い直す。ここの猫と魚は別世界で遊んでいると。

 楽しく作品を鑑賞して、篠原滋生さんの画録を買って、「宗」を後にした。


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 次に予定の、コスモスが咲くという「ハーベストの丘」をめざした。まだ早いかもしれないが、コスモスだけではないだろうと、行ってみることにした。堺の方で、50キロくらい。やはり途中でお昼ご飯になった。なぜか王将と丸亀製麺が隣り合わせにくっついているところがあった。どちらもよく行くが、こういう構えのところは知らない。まずは大きな駐車場に入った。他にも店はあったのかも知れないが、私達には二択でしかない。そして、車を降りてから、足の向くまま王将に。車の置き場所が決めたようなものだ。

 このごろ王将にはジャストサイズという少量の皿がメニューにあり、年寄には嬉しい。ラーメンをジャストサイズで頂く。餃子がメインで一人前。となりでい夫婦と子供は、何枚ものお皿を並べている。昔が懐かしい光景とふと思った。



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 「ハーベストの丘」は、渋滞のところもあって、着いたのは3時半頃になった。入場料一人1,000円。

 コスモスは水を花壇に撒いているおじさんがいうには、「いま植えている最中だ。」

 やはりまだ時期が早かった。花壇のサルビアなどの寄植えや、植え込みの名を知らぬ白い小花の緑の葉叢、そこに小さな秋の蝶2頭。見渡すばかりの広い少し起伏のある芝生。昆虫館もあって、その前には、巨大なカブトムシ、かまきり、てんとう虫のオブジェがあった。本物を巨大化しているもので、そっくりにつくってあるようだった。

 またコスモスのころに来ようと帰ることにした。ただここは広いので、かなり歩いたことは歩いた。いつものわたしならとても考えられない歩数だとおもうが、階段の柵や石積の花壇の枠など、支えに伝い、ベンチがあれば一休みして歩いたが、不思議と疲れていないのだ。足には土はいいのかも知れない。アスファルトは、疲れるとまた思うのだ。5時頃「ハーベストの丘」を出て、帰路に着く。有料道路に入ったのだがすぐに降りるようナビが教える。中央環状線から外環状線と、寝屋川まで案外早かった。

 コスモスは果たせなかったが、いい一日を過ごせたと思う。

 

秋涼し陶と絵画の二人展

海の蒼追究の陶萩の花

美術の秋畳土壁空間に

こすもすを見たいと逸り勇み足

広広と雲を展示す秋青空

歩けども疲れず秋の空気土

       十河 智