コロナウイルスのワクチン接種

コロナウイルスのワクチン接種

         2020/12/19

         十河 智

 

《薬剤師のつぶやきです。独り言です。》

 いよいよワクチンの開発が進み、少し安全性の確認を省略した段階で、緊急性を優先して、各国が承認し始めた。
 新聞やテレビの報道で知る限り、全く副反応がないわけではない、ファイザーのワクチンでは、アナフィラキシーショックが出ているようだ。
 アレルギーは今まで経験しなかったとしても、いつが最初となるかもしれず、また誰にでも起こりうると考えるべきである。想定される範囲内として、摂取後の一定時間の経過観察ができ、アナフィラキシーショックが出た場合への処置の準備があるところでの摂取ということになっていくだろう。  
 もちろん、製造に使われたアレルゲンとなる可能性のある物質に既反応の人や、アレルギー性疾患のある人は、ワクチン摂取の拡大による集団免疫が社会に備わると思うし、ワクチンにも各社様々の製法や由来のものは出てくると思うので、それまで気をつけて過ごし、今すぐの段階では、ワクチン接種を慌てることはないと思う。

 気になるニュースがあった。
 次期アメリカ大統領のバイデン氏が、ワクチン接種の安全性と必要性を示す為に公開で摂取を行うと発表したという。
 何故?
 うまくバイデン氏の思う通りの結果になる確率は圧倒的に高い。しかし、安全に終われない逆の可能性もあるのだ。普通に一市民として摂取をすれば、何が起きても確率の中に含まれて、客観的に冷静に統計学的に、ワクチンの安全性が判断される。公開という、いわばショーにする、こんな危ない橋は渡る必要はない。