今作ったの、この俳句?

今作ったの、この俳句?

          2020/05/08

          十河 智

 

 最近、「面白いなあ、俳句」と、思ったのです。

 虚子の句は、角川ソフィア文庫「覚えておきたい虚子の名句200句」の中から、青畝は毎日新聞坪内稔典さんの「季語刻々・今昔」の昔から。

 

すたれゆく町や蝙蝠人に飛ぶ 虚子
汝と我相寄らずとも春惜しむ 青畝

 

 今、作ったの??

 俳句はとても面白いと、つくづく思いました。
 時代が飛んで、瞬間、今、現在の事象と共振を引き起こす。言葉がそうさせる。伝わるものがある。
 俳句じゃなくても、ではなく、短い、それでも詩である、森羅万象を詠み尽くす、俳句だからこそ。